中教審からの提言や、文科省からの働きかけが昨秋にあったことを受け、やはり法科大学院の定員が削減されます。将来、法曹界へ進みたい高校生諸君は、ちょっと先の話とはいえアンテナを立てておく方がいいですよ。ちなみに関西の有名私大4校は「削減を検討している」止まりです。合格率を維持する(上げる)自信の表れなんでしょうかね?
(以下概要)
法科大学院協会の発表(6/1)によると、74校ある法科大学院のうち47校が、来春の入学者定員を削減するそうです。削減数は約700人の見通しです(現在の定員数は5765人)。
大学院別にみると、4割以上の削減予定があるのが、の6校で、京大や東大は2割の削減を予定しています。一方、定員が300人と最大の中央などの5校は削減予定がありません。
(一覧)
4割以上の削減予定 新潟、鹿児島、東北学院、神奈川、神戸学院、広島修道
4割~2割 金沢、静岡、名古屋、大宮、学習院、創価、明治学院、京都産業、久留米、西南学院
2割 北海道、筑波、千葉、東京、横浜国立、京都、大阪、島根、香川、九州、熊本、琉球、大阪市立、駿河台、獨協、国学院、大東文化、東海、東洋、愛知学院、南山
2割未満 一橋、神戸、広島、白鴎、青山学院、明治、桐蔭横浜、山梨学院、大阪学院、甲南
検討中 東北、信州、岡山、首都大学東京、慶応、駒沢、上智、法政、早稲田、愛知、中京、名城、同志社、立命館、龍谷、関西、近畿、関西学院
予定なし 北海学園、専修、中央、立教、(実名非公表)
既に削減 関東学院、姫路獨協、福岡
(参考) 法科大学院への入学のために、まず必要な試験=「法科大学院適性試験」について
○法科大学院適正試験 大学入試センター
試験日 平成21年6月21日
○法科大学院統一適正試験 日弁連法務研究財団主催
試験日 平成21年6月14日
ただし、出願はそれぞれ締め切られています(5/8、5/13)。
(参考)
大学院修了生が受験した司法試験の合格発表は9月10日です。