模試の結果(成績表)には、いろいろなデータがあります。

 

得点

偏差値

受験者数

平均点

最高点/最低点

合格判定結果

分野別得点率

などなど

 

さて、前記事の生徒の成績表を見てみると

 

校内偏差値 81.0

全国偏差値 75.0

 

 

ということは、

その中学校は全国で比べると学力レベルが低い学校?ということになります

(母集団の学力レベル差は、同一得点が何ポイントの偏差値になるかで概ね予想ができます。

同じ点をとって偏差値が低く算出されるのは、周りの生徒がいい点をとっているから。言い換えると母集団の学力レベルが高いからです。)

 

ところが

校内平均点が127.5(3科目)

全国平均点が120.9(3科目)

 

なんです。

 

やっぱり、その中学校の学力レベルは低いものではありません。平均点が高いですから。

 

 

さて、矛盾してそうですが、

これが今回のポイントです。

 

偏差値は母集団の得点分布の影響を反映して算出します。

そのため、母集団の真ん中(平均点)を50の値としますが、平均点から何点離れているかだけでは偏差値は決まらないのです。

 

今回のケースでは

校内では、1位2位の限られた得点上位層のみが、母集団(校内)のボリュームゾーンから大きく離れていたと考えられます。

一方、全国で集計すると、その得点層だけが分布図から突出しているのではなかったと考えられます。実際に母集団の数が増えている(校内→全国)ので、妥当な見方と思われます。

 というわけで、偏差値と平均点の関係に矛盾があったわけではありません

 

 

そうそう、Tの頑張りに、けちつけているわけではありません。念のため

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