本日、文科省から大学入試の新テストに関して、実施方案と問題例が公表されました。
この件に関しては、今までは噂が先行していたと感じていましたが、
今回の公表内容は、噂ではなく実際に(具体的に)どうなっていくのかを予感させるものでした。
細部まで目を通せておりませんが、
シンプルに感じたことは
これ、今の中学3年生たち(の一部?大部分?)にとっては
「読み切れない。。。」
読む力の不足です。
いえ、国語だけの問題ではありません
武将の銅像の問題=【数学】についても、生徒達の読む力の不足を感じます
もちろん、3年たてば成長もするでしょう。
しかし、、、、
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少し脇にそれますが
兵庫県公立高校入試の数学の問題には、(理科にもその傾向はありますが)
解くために直接必要ではない文が問題文全体のなかに混ざっており
結果、一つの問題文が長い(語数が多い)ものとなっています
もちろん、無意味に長いわけでなく、
しっかりとそこから活用することが求められているのですが、
塾の現場で中学生たちに学習指導している(乱暴に言うと、入試で点をとらせる)身としては
そもそも問題文が読めるかどうかで
数学の点差がついちゃうなぁ
と、いつも思っています
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話を大学入試に戻します
今の中学3年生たちは、先輩たちとは違い、
記述式にそなえるために
まずは読む力を鍛えるべきです。
えっ、
「記述式だから『書か』なきゃ」
と感じた君は
・十分に読む力がある か
・読む力が不足しているくせに、慌てて何かを書こうとしている か
どちらでしょうか?
去年の中学3年生には、語彙のテキストを配布しました。
そもそも言葉数が足りてません。
今日は
新テスト例を見ながら、
今の中学生たちの読む力のなさを心配した次第です。
求められてるのは例えば「物事を数学的に表現する力」だったりするのですが
そこに至るためには、まず、「読んで、わかる」
これ、大切です
補足
もちろん、そんな生徒たちばかりではないですよ。
でも、今までそれで通用していた(結果的に大学合格していた)中学生たちと
今の中学生を比べると
「読む力」の対策をするかしないかは大きなポイントでしょうね。
【参考】公立高校 入学者選抜学力検査 出題のねらい
「活用する思考力、判断力等基礎的な学力についての検査」
「身近な事柄や学校生活及び日常生活に関連した事象や現象等を取り上げ」
(兵庫県教育委員会資料より 出題のねらいを一部抜粋)
『抜粋』 学習塾UGIホームページより(高校入試対策 数学)
兵庫県公立高校入試の数学は、なかなか手強いです。実際に問題を見てみると、単純な計算問題は第一問の小問7つ程度で、第二問からは「これ本当に数学の問題?」と思ってしまうような長文問題(問題の設定を説明する導入部の文章が長い問題)が最後まで続きます。特に数学が苦手な生徒なら、その長文を読むだけでお手上げ状態になってしまうほどの文章量です。