高校2年生の生徒から、化学の勉強方法についての質問がありました
門外不出の
お勧めの方法をお伝えします
用意するもの
●ルーズリーフ
・筆記用具(黒1色でもok。多くても3色以内)
・教材(※1)
やること
ノートにまとめる
おすすめの時期
学校で化学の授業が本格化したら始めてください。(受験前は避けたいです)
以上です。
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すいません。門外不出でも何でもありません。基本的な、ほんまに基本的なやり方です。
しかし、注意して欲しいやり方(コツ)があります
まず
『コツ1』:ノートでは駄目です。
ルーズリーフ、
つまり
後から追加できる、一枚ごとに抜き差しできるタイプでないとダメです。
これは肝要!
そして
『コツ2』:叩き台を目指す=完成型を目指さない
どこまでまとめたらいいんですか?
って、なりますが
とりあえず、自分がそれほど苦にならない量(質)でOK!
高校生にとって、突き詰めれば詰めるほど終わりが見えてきません。
「原子のかたち」は、「丸」でいいです。(球でもいいです)※2
まずは書き留めてみましょう
ただし、理解を放棄してはいけません。(悪い意味での丸暗記)※3
加えて
『コツ3』:隙間を多く
びっしりと詰めて書いてはいけません。
贅沢にスペースを使い、隙間(空きスペース)をとっておきましょう
それから
『コツ4』:テスト範囲などに合わせて、まとめてやってしまう
(これは個人差がでるので、コツコツ型の方は守らなくてもok)
勉強が好きな人はいいんですが、そうでない人の方が多いですよね。
まとめて(集中して)まとめちゃいましょう。
たとえば、「今日は電気分解を終わらせる!」など
この際、『コツ2』をお忘れなく。精度が高すぎるものを作ってはいけません
お分かりでしょうか?
まずは、ラフでいいのでとりあえずまとめを作っちゃうのです。
そして勉強を進めていくと、例えば問題集にとりくんでいきますと、
知らない知識がでてきます。あるいは解けない問題がでてきます。
そんな時に、作成したまとめページに新しい知識を書き込んでいくのです。
勉強をしながら、知識を追加していく、理解を深めていく、そんなイメージです
(受けた定期テストそのものなんかも対象です)
初めは薄っぺらいものでも
勉強をすればするほどその「まとめ」は量も質もよくなっていきます
この過程で、化学の力がどんどんついていきます
さらに
入試前になってくると、この自作の「まとめ」が
【参考書】としてつかえるようになります。
ありがたい副産物です
自分のために作った参考書ですから
・多少の間違いがあってもok。別に人様に販売するわけではありません
また、
・自分しか読めないような汚い字でもok。自分が読めれば自分は使えます
高校2年生、高校1年生の諸君
化学のストックは裏切りませんよ
この方法をぜひ試してください
折角、このページをここまで読んでくださったのですから
※1 教科書、学校配布プリント、自分にとって読みやすい参考書(あるいは、まとめのページが豊富な問題集)、なんでも良いです。
※2 「原子のかたち」
丸じゃありません。
球でもありません。
原子核の周りを電子が球のように存在してるわけでもありません。
電子殻が何層にもなって、そこに電子がある、ともいえません
S軌道、P軌道とかでてきますが、それでも正しい「かたち」にはなりません
そもそも、「かたち」というとらえ方ではなく「モデル」といったほうがしっくりきます
ただし、特別な顕微鏡で撮影すると球?(粒?)のように見えます。
と、この例のように、突き詰めても仕方がないって思えませんか。
もちろん、学問として突き詰めたい人はぜひそうしてください!
ただし、受験勉強として取り組む人がほとんどでしょうから、
受験勉強レベルでとどめておき、大学入学後に勉強することをお勧めします。
化学だけ学んでいては、合格できませんので
(一つの分野を突き詰める楽しさは否定しませんが、万人向けの勉強方法ではありません)
【原子のかたちは、丸(まる)って考えておくと便利。だからマルい!】
※3
これは、化学が苦手な方には難しいかもしれません。
ひとにはそれぞれのゴールがありますから、難関大学や理系を目指すのでなければ
丸暗記でも仕方がないですね。実際のところは。